夏の風物詩の1つ、流しそうめん。竹の樋(とい)に沿って流れてくるのを箸で捕まえ、めんつゆにつけて食べる。どこか涼しげで、清涼感を感じられるところが夏にぴったりですよね。

しかし、自宅で流しそうめんを行うとなると、竹を用意して、台を組み立てて・・・と、とても大変な作業が必要になります。また、今はレンタルを行っているところもあるようですが、借りるのも面倒くさいなと思う方もいるのではないでしょうか?

そこでここでは、全国で流しそうめんが食べられるお店をまとめてご紹介します。

目次

北海道地方

丘のまち停車場 流しそうめん

北海道の美瑛にあるお店です。お店には流しそうめんのレーンが4つほど設置されています。そうめんだけでなく、時々トマトやきゅうりなどの野菜も流れてくるようで、これはお店の方の気分で決まるそうです。

また、ピザ作り体験やポニーの乗馬体験などもでき、流しそうめん以外にも楽しめる要素がたくさんあります。

流しそうめんが食べられる期間はGW~9月末。10月も天気がよければ営業予定もあるとのこと。料金は1人前500円です。Facebookから予約等もできるようですが、電話確認するようにしましょう。

東北地方

ニテコ名水庵(秋田)

蔵造りの和風レストランです。外装もですが、内装もとても雰囲気があります。「名水庵」の名前の通り、麺を茹でるのにもめんつゆを作るのにもニテコ清水が使用されているそうです。

ちなみに、ニテコとはアイヌ語のニタイ(森林)とコツ(水たまり)の2つの言葉から由来しているそうです。

定休日・祝祭日・夏期繁忙期を除いて、年中無休で流しそうめんが食べられます。料金は1人前870円です。

大自然の里 吾妻庵(福島)

自然の中で流しそうめんが楽しめるお店です。緑に囲まれているため空気は澄んでいて涼やかで、冷たい湧き水で食べるそうめんは絶品ではないでしょうか。

また、隣には釣堀があり、釣ったニジマスやイワナを塩焼きにして食べることができます。流しそうめん、ニジマス釣り、どちらも子どもから大人まで楽しめること間違いなしです。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~10月中旬。料金はそれぞれ1人前で大人1100円、小学生750円、3歳以上小学生未満は200円です。不定休なので、サイトからお問い合わせしてから行くようにしましょう!

関東地方

鮒宿(東京)

東京で流しそうめんが食べられる珍しいお店です。流しそうめんの値段はやや高めですが、東京で流しそうめん食べられるお店は少ないので、遠くに行くのも面倒という人はぜひ。

また、店内はレトロな雰囲気が流れているので、デートなどにも利用できるのではないでしょうか。

流しそうめんが食べられる期間は2017年7月時点で開始しています。完全予約なので電話で営業日を確認の上、予約するようにしましょう。料金はそれぞれ1人前で大人1600円、小人900円です。(天ぷら・冷やしトマト付き)

花のおもてなし長生館(埼玉)

流しそうめん処の横には荒川の源流が流れており、長瀞の景観を贅沢に味わえます。麺とつゆには、奥秩父の山々から流れ出る美味しい水が存分に使われています。

また、東京からも比較的簡単にアクセスできるのも嬉しいですね。都会のジメジメした暑さから逃れ、美しい自然の中で冷ややかな流しそうめんを食べに行くのも良いのではないでしょうか。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~10月上旬。不定休ですので、行く際にはサイトで確認するのが良いでしょう。食べ放題制になっており、料金は大人・小学生は1000円、幼児は500円です。

月待の滝 もみじ苑

お店の横には月待の滝が流れているため、店内から滝を眺めながらそうめんを食べられます。滝のおかげで涼やかでとても落ち着く雰囲気に包まれています。

そうめんだけでなく、こだわりのそばを食べたい方にもおすすめします。そばには、奥久慈を中心とする常陸秋そばを使用しています。ただし、そばが無くなり次第その日の営業が終わってしまうので要注意です。

流しそうめんが食べられる期間は、5月~9月中旬。食べ放題制になっており、料金はそれぞれ1人前で大人1000円、小人700円、つゆのおかわりが350円です。

地域情報サイトにも情報あり!

岩保流しそうめん店(栃木)

家族連れから会社員まで、みんなが涼を求めて集うお店です。のどかな雰囲気の中で、蝉の鳴き声も心地良いかもしれません。

そうめんのつゆは通常のものと味噌だれが用意されています。味噌だれを味わう機会はあまりないと思いますので、訪れた際はぜひ味噌だれで味わってみてください。唐揚げも美味ですよ。

流しそうめんが食べられる期間は、初夏~9月下旬。料金は昨年時で1人550円です。

中部地方

昇仙峡 流しそうめん 円右衛門(山梨)

昇仙峡をイメージして作られた庭からは、食事と一緒に季節によって様変わりする渓谷を眺めることができます。四季折々の景色の中で、流しそうめんを食べられるのはとても贅沢ですよね。

また時期によっては流しそうめん大食い大会&食べ放題のイベントや、携帯電話フォトコンテストなど、楽しめるイベントもたくさんあります。

季節や天候でお休みの場合を除いて、年中無休で流しそうめんが食べられます。料金は1人あたり700円です。

苗名滝苑(新潟)

緑に囲まれており近くには苗名滝が流れ、自然でいっぱいのお店です。そして屋外の流しそうめんというのもあり開放感がとてもあります。

また、年間を通して約9℃の冷たい湧き水にそうめんをさらすため、麺のコシがとても強いです。山菜やきのこ、養殖しているニジマスなど、自然に恵まれているからこそ出せるメニューも豊富です。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~11月上旬。料金は1人前670円です。

商工会のサイトにも情報あり!

元祖流しそうめん 釜ヶ滝滝茶屋(岐阜)

釜ヶ滝のおかげか、なんとも涼しげなお店です。そんな非日常の中で流しそうめんを食べるのはすごく贅沢ですよね。

また釣竿の貸し出しもしていて、マス釣りを楽しむこともできます。流しそうめん、マス釣り、釜ヶ滝など子どもから大人まで楽しめる要素がいっぱいありますので、家族みんなで訪れるのはどうでしょうか。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~10月末。料金はそれぞれ1人前で大人800円、小学生500円、6歳以下の幼児は300円です。

阿弥陀ヶ滝荘(岐阜)

そうめんを流す台は初代店主の手作りで、石を積んで作られていて、そうめんが循環して流れるようにできています。また、流れている水は湧き水を直接引いているので、常に冷えたそうめんを食べることができます。

また、めんつゆも初代店主が研究を重ねて作られたもので、そうめんとの相性が抜群なのだそうです。食後にはオリジナルの「またたびスカッシュ」を頼むのもおすすめです。

流しそうめんが食べられる期間は、5月~10月末。食べ放題制になっており、料金は汁1杯600円、小学生以下は450円です。汁のおかわりは300円でできます。

不動滝 ひろづき(岐阜)

このお店があるエリアは「森林浴の森100選」に選ばれており、「不動滝 ひろづき」はエリアを代表する森林浴スポット「付知峡」の入り口あるお店です。眼下に広がる山々を眺めながら食べる流しそうめんは格別に美味しそうですよね。

近くに不動滝も流れていますので、食後の運動として散歩してみるのも良いかもしれません。

流しそうめんが食べられる期間は、春~秋。料金は1人前750円です。

滝見亭(岐阜)

「滝見亭」は養老公園の一番高いところに位置しています。そのため、お店の窓からは濃尾平野を一望できます。また、滝の上から引いている湧き水はとても冷たく、夏場の涼味をそそりますね。

日本の名水百選のひとつである「養老の滝」の水で食べられる流しそうめんは格別です。風流な景観を楽しみつつ、贅沢な気持ちで食事ができますよ。

お店は不定休となっており、年中無休で流しそうめんが食べられます。料金は680円です。

食べログにも情報あり!

茶房山幸(静岡)

流しそうめんをするときは事前予約が必須のお店です。なんでもお店のご主人が山に青竹を切りにいくらしいのです。また、流しそうめんはメインではなく、あくまで御膳セットのオプションとして受け付けているみたいです。

お店は和のテイストで統一されており、落ち着ける空間でついついくつろいでしまいそうです。予約必須で少し固そうなイメージですが、子どもと一緒に楽しめる雰囲気です。

お店はオールシーズン営業していますが、流しそうめんは夏限定になります。およそ8月下旬までやっているそうです。料金は500円です。

流しそうめん単品では注文不可のため、セット注文となります。夏季限定の夏野菜の天ぷらと小鉢のセットでは1,620円~となっています。

大滝流しそうめん(石川)

石川県と富山県の県境にある流しそうめんのお店です。山奥に位置していますが、7~8月の暑い時期には、涼しさを求めて多くの人が訪れます。15分という限られた時間ですが、その時間でもお腹いっぱいになるみたいです。

また、500円でイワナのつかみ取りができ、捕ったイワナを塩焼きで食べることができるので、子ども達も楽しめるかと思います。

流しそうめんが食べられる期間は、7月中旬~8月下旬。食べ放題制、時間制限15分で料金は600円、3歳以上の子どもは500円です。

関西地方

ほの字の里(大阪)

流しそうめんをするには1グループ5人前以上の事前予約が必要です。加えて、お盆の期間は営業していないみたいなので、注意しましょう。

仲の良い友人や家族などの大人数で流しそうめんを楽しめる印象です。また、同じ敷地内には天然温泉がありますので、食前・食後に温泉も楽しむことができます。

流しそうめんが食べられる期間は、7月上旬~8月末。料金は1人前500円です。

赤木渓水卿(和歌山)

山間にあるお店なので、大自然に囲まれた中で流しそうめんを食べられます。お店のそばに川が流れているため、店内には涼しい風が入ってくるそうです。厳しい暑さの中、涼しい席で食べるそうめんは格別でしょう。

また、釣堀があるのでマス釣りや、鮎掛けなども楽しめます。釣った魚はそのまま調理して食べることができます。
流しそうめんが食べられる期間は、4月末~9月末。料金は1人前530円です。

食べログにも情報あり!

そうめんの里(兵庫)

「そうめんの里」は西播磨の名産である「揖保乃糸(いぼのいと)」の資料館です。ここでは長年受け継がれてきた技と味わいを学習、体験するこができます。

そして、そんな本場で味わう流しそうめんは、さぞかし美味しいことでしょう。他とは違う、本格的なそうめんを味わいたい方には是非おすすめします。

流しそうめんが食べられる期間は、中庭会場4月上旬~10月上旬、野外駐車場会場4月下旬~9月中旬。料金は1人前540円です。

単品注文不可、予約不可です。店内のメニューとは異なる内容のメニューが設けられていて、野外のそうめん流しはセルフサービスとなっています。食べログにも情報あり!

旅館美和(兵庫)

旅館美和では、夏限定で流しそうめんの営業をしています。このお店のこだわりはそうめんのつゆ。時間をかけて作っためんつゆは、40年変わらない味だそうです。

しかし、学生合宿が入っている場合や雨が降ったときは休業、といった具合に予期せず休みになることが多いので、訪れる前には必ず問い合わせた方がよさそうです。

流しそうめんが食べられる期間は、5月上旬~9月末。料金は1人前600円です。

不定期営業、雨天休業のためかならず電話で確認してから行きましょう!

京の奥座敷 貴船 ひろ文(京都)

趣がある川床で、流しそうめんを食べることができます。川床とは別名「納涼床」ともいい、京都の夏の風物詩の1つにもなっている桟敷のことです。川の上や、川のよく見える位置に席が作られます。

値段がやや高いのはネックですが、最高に癒される雰囲気の中で食事ができるわけですから、ロケーション代と考えましょう。

流しそうめんが食べられる期間は、5月上旬~9月下旬。料金は1人前1300円です。

中国地方

熊井の滝 流しそうめん(島根)

山の気候のおかげか、水が冷たくてそうめんがとても美味しいそうです。加えて、釣堀でニジマス釣りをすることができ、釣った魚を400円で塩焼きにしてくれるみたいです。

また、お店から50メートルほど山登りすると滝があるそうです。食後の腹ごなしに散歩しつつ、涼をとるのはいかがでしょうか。

流しそうめんが食べられる期間は、6月末~9月上旬。料金は1人前400円です。

食べログにも情報あり!

そうめん流し 涼水亭(岡山)

不動滝へ向かう道の途中にあるこのお店。三乗渓谷の大自然の中で、涼を感じつつ食べる流しそうめんはたまらないですね。

また、山菜や川魚の塩焼きなど、渓谷ならではのメニューも充実しているみたいです。ちなみに、大河ドラマ「武蔵」のロケ地でもあるそうです。

流しそうめんが食べられる期間は、7月中旬~8月第4日曜日まで。料金は1人前550円です。

西寺水神公園 そうめん流し(山口)

西寺水神公園は雁飛山の東の麓にある、山道沿って渓流が続き、涼しげな雰囲気が美しい公園です。そんな公園で流しそうめんを食べられたら、良いひと夏の思い出を作れるのではないでしょうか。

また、駐車場からこのお店に行くまでにちょっと歩くそうです。登山まではいきませんが、山の中にある遊歩道です。心配な人はサンダルなどは避けた方がよいかもしれません。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~9月中旬。料金は1人前500円です。

食べログにも情報あり!

四国地方

平家谷 そうめん流し(愛媛)

薬味には地元産の大葉やみょうが、玉ねぎ、ねぎなどをふんだんに使い、独自のダシを使ったそうめんには舌鼓を打つことになるでしょう。他にも漬物やバラ寿司など、地元のお母さんの味を堪能できます。

今となっては「平家谷といえば、そうめん流し」と思う人も多いかもしれませんが、平家谷は平家の落人伝説の伝わる場所でもあります。

流しそうめんが食べられる期間は、4月下旬~8月下旬。料金は大人600円、小学生300円、幼児100円です。

森の小屋(徳島)

製麺屋さんが夏季限定で営業しているお店です。13mもあるヒノキで作られた流し台は圧巻です。また、おつゆの器やお箸も竹でできており、すべて手作りだそうです。

その流し台には山の湧き水に乗って茹でたてのそうめんが流れてきます。そうめんの麺は「半田そうめん」。一般的なものに比べると太く、モッチリとした食感が特徴です。

流しそうめんが食べられる期間は、7月中旬~9月中旬で水曜日が定休です。料金は1人前500円です。

食べログにも情報あり!

自由軒(高知)

本来はラーメン屋さんですが、夏限定で流しそうめんが食べられます。夏場の流しそうめんは、メインのラーメンに負けず劣らずの人気なのだそうです。

土日は車が入れないくらい混むこともあるみたいなので、時間帯を早めるなどして対策したら良いかもしれません。

流しそうめんが食べられる期間は、6月~9月。料金は1人前470円です。

九州・沖縄地方

山の寺 邑居(長崎)

「山の寺」という名前通り、本当に山の中にあるお店です。そのためロケーションは抜群によく、眼下には有明海が一望できるようです。

また、手延べそうめんと黒ごまそうめんの2種類があります。黒ごまそうめんは中々食べられる機会がないと思いますので、訪れた際は食べてみてはいかがでしょうか。

流しそうめんが食べられる期間は、夏メニューのある4月下旬~10月中旬。天気によってお休みになったりもするので、Facebookや電話などで確認してから行きましょう。そうめんの料金は1人前600円です。黒ごまそうめんは680円です。

千穂の家(宮崎)

流しそうめん発祥の地の1つ、高千穂峡。その高千穂峡の真名井の滝の近くにこのお店があります。入り口には、「昭和参拾年創業 元祖流しそうめん」の看板が建てられています。

建物の中には4本の竹の樋(とい)が横たわり、そこには玉垂れの滝の清水に乗って、そうめんが流れてきます。水もキリッと冷たく、暑い夏にはもってこいですね。

お店は年中無休ですが、天候により、休日になることもあります。料金は1人前500円です。

食べログでメニュー画像も確認できます。

綾の里(宮崎)

お店が川沿いに建っているので、とても開放感があります。川のせせらぎもよく聞こえ、ゆったりとくつろぐことができそうですね。

また、800円で食べ放題なのもとても嬉しいですね。青竹に流れてくるそうめんを思う存分食べましょう。

流しそうめんが食べられる期間は、7月下旬~8月下旬。延長する可能性もあるそうです。料金は大人800円、小学生500円、小学生未満は100円です。

白糸の滝交流館 糸舞季(熊本)

交流館は1階と2階があり、流しそうめんは1階で食べることができます。館内から見る景色は自然が溢れていて、眺めているだけで癒されます。

歩いてすぐのところに「白糸の滝」があるので、食後に滝を見に行くのも良いかもしれませんね。

流しそうめんが食べられる期間は、7月~9月上旬。流しそうめん500円に清掃協力金がプラスされるため、料金は1人600円です。

唐船峡 市営流しそうめん&長寿庵(鹿児島)

高千穂峡に並ぶ流しそうめん発祥の地、唐船峡。なんと、ここには市営の流しそうめん屋と民間の流しそうめん屋「長寿庵」が同じ敷地内に軒を連ねています。

市営、長寿庵、どちらでも年中無休で流しそうめんを食べることができます。また、テーブルも700番を超える台数があり、まさに流しそうめんのテーマパークのようです。

どちらでも年中無休で流しそうめんが食べられます。料金は流しそうめん570円。定食セットで1340円~です。

流しそうめんを食べて涼を味わおう

全国の流しそうめんの食べられるお店を紹介してきましたが、行きたいお店は見つかりましたか?多くのお店が滝や川の近くにあって、いるだけで涼しくなりそうですよね。

ちなみに、どのお店も水辺に近い場合は、アブやブヨなどの虫に注意しましょう。虫よけを用意しておくと安心ですよ。
うだるような暑さの夏、涼を求めて流しそうめんを食べに行くのはいかがでしょうか。

この記事はnanapi編集部が情報を2017年のものに更新したものです。毎年の設定価格や実施期間は変動する場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。

(image by PIXTA)



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